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Innovation is in our DNA

どのようにして歯科業界における新たな基準を確立するのか?企業内で革新の文化をどのように育むのか?そして、時代の先を行くためには何が必要なのか?Dipl. Ing. Peter Malata 氏が、この独占インタビューで自身の見解を語ります。IDS 2025 を目前に控え、W&H の最新の展開を詳しく見ていきます。1996 年以来、Peter Malata 氏は医療技術企業 W&H を率い、現在では約 1,300 名の従業員、3 つの生産拠点、18 の販売子会社を有し、世界 130 か国以上へ製品を輸出しています。


Dipl. Ing. Peter Malata, W&H Groupオーナー兼CEO
Dipl. Ing. Peter Malata, W&H Groupオーナー兼CEO

W&Hは、歯科業界における世界的なリーディングメーカーとしての地位を確立しています。W&Hグループはどのようにして現在の成功を築いたのでしょうか?

すべては1890年、精密機械技師のジャン・ウェーバーとヒューゴ・ハンペルの二人がW&Hを設立したことから始まりました。1958年に私の両親が会社を引き継ぎ、それ以来、多くの変革を遂げてきました。私たちは、精密歯科機器のメーカーからトータルソリューションプロバイダーへと成長・進化してきました。しかし、ストレートおよびコントラアングルハンドピースには、今もなおW&Hの哲学が息づいています。それは、“最高の精度と信頼性”です。これこそが、私たちの製品を特徴づける要素です。IDS 2025では、タービン、ストレートおよびコントラアングルハンドピース、カップリング、モーターに特化したブースを設ける予定です。また、新製品『Synea Power Edition』も発表します。つまり、私たちは常に革新を続け、ストレートおよびコントラアングルハンドピースを含め、さらなる機能向上と新たな特長を導入し続けているのです。

では、次の質問に移りたいと思います。W&Hでは、パイオニア精神が中心的な役割を果たしています。かつて、あなたは『私は、イノベーションこそが企業の原動力であると確信しています』とおっしゃいました。W&Hでは、この精神をどのように育み、推進しているのでしょうか?

私の考えでは、イノベーションには協力と良好なコラボレーションが不可欠です。アイデアを現実にするためには、構想から設計、そして製造に至るまで、すべての個人が重要な役割を担っています。そのため、W&Hでは責任を共有し、チームワークを重視する文化を育んでいます。私たちのチーム構造も、この取り組みの重要な要素の一つです。世界がかつてない速さで進化し、新たな可能性が次々と生まれる中で、私たちはお客様に本当にユニークなソリューションを提供することを目指しています。ユーザーの皆様が私たちに課題を提示し、私たちはそれをチームとして共に解決していくのです。

「『Made in Europe』という言葉は、あなた個人にとって、そしてW&Hにとって、どのような意味を持つのでしょうか?

私たちは、イノベーションがヨーロッパからも生まれることを何度も証明してきました。新製品の開発や業界基準の確立は、W&Hにとって特に重要な要素です。私個人にとって、『Made in Europe』は卓越した品質を意味し、最高水準のソリューションを生み出すという責任を象徴しています。W&Hでは、この哲学が最新の製造アプローチに反映されています。継続的なプロセス最適化と高い垂直統合により、最小のコンポーネントに至るまで、最も厳格な品質基準を遵守しています。

W&Hは常に歯科技術において新たな基準を確立してきました。今日のように変化の激しい市場においても、新たな基準を打ち立てることができるのは、何が可能にしているとお考えですか?

それは、情熱と高いスキルを持った社員たち、 新たなトレンドを見極める感覚、強固な社内開発力、 そしてお客様との密接な関係です。 しかし、最も重要なのは、新しいアイデアを受け入れる勇気です。要因を挙げればきりがありませんが、最もシンプルに表現するならば――イノベーションは私たちのDNAに刻まれています。

IDS 2025で、W&Hはまったく新しい製品ポートフォリオを発表すると発表しました。少し詳しくお聞かせいただけますか?特に楽しみにしていることは何でしょうか?

サプライズを大切にしたいので、詳細はまだ明かせませんが、ひとつ言えるのは、W&Hからは予想もしていなかったであろう 5 つの新製品 を発表するということです。何より楽しみにしているのは、お客様の反応を見ることですね。ポジティブなフィードバックをたくさんいただけることを期待しています。この新しい製品ポートフォリオは、W&Hが自社で開発・製造したものであり、私たちにとって 大きなマイルストーン であり、未来への重要な一歩となります。もちろん、それだけではありません。IDS では、さらなる 革新的な製品 も発表予定です。W&Hは2つの展示ブースを設け、さまざまな新技術をご紹介します。衛生・再処理の分野 では、ワークフロープロバイダーとして、完璧に統合された製品を提供します。口腔外科の分野 では、幅広い治療をサポートする最適なソリューションを展開します。ぜひ、IDS 2025の会場で、W&Hの最新技術を直接ご覧いただきたいですね。

IDS 2025 sujet: Black background with colorful iris and white lettering in the foreground.
Under the motto ‘So good to see you soon’, W&H will be presenting over 10 new products at IDS 2025.

W&Hにおいて、経験と専門知識は不可欠な要素です。2024年には、W&Hでの40周年を迎えられましたね。この40年間で最も重要な学びは何だったでしょうか?

40年というと長いように聞こえますが、実際にはあっという間でした。おそらく、それは私たちが常に情熱を持って仕事に取り組んできたからでしょう。W&Hでは、新たな道を切り開くことを使命としてきました。この旅路の中で、私たちは常に 本当に大切なこと に忠実であり続けました。それは、最高品質の製品を提供すること、そしてお客様やパートナーとの強い関係を築くことです。そして、もうひとつ欠かせないのが ユーモア です。これは、W&Hの文化の中核をなす価値観のひとつであり、日々の仕事において大きな違いを生むものだと考えています。

最後に、未来についてお聞きします。今後10年で、W&Hグループはどのような姿になっているとお考えですか?

今後10年にわたり、私たちは 企業としても製品としても絶えず進化 しながら、市場での地位をさらに拡大していくことを目指しています。
W&H Med を通じて、すでに新たな分野へ進出しており、医療技術分野における国際的なパートナーとしての地位を確立しつつあります。ソリューションプロバイダーとして、特に デジタル化の分野 には大きな成長の可能性があると考えています。私たちの最優先事項は、お客様に本当の価値を提供すること です。医療従事者の皆様には、患者様に集中できる環境を提供したい。そのために、私たちの製品は ワークフローをよりシンプルに、より迅速に、そしてより安全にすること を目指しています。W&Hは常にパイオニアであり続けてきました。そして、これからもイノベーションを推進し、業界の未来を積極的に形作っていくと確信しています。

お時間をいただき、貴重なお話をありがとうございました!

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